本を買う
欲しい本があるとわたしは街へ繰り出し
所定の場所へ行く。
街頭アンケートだ。
ゼッケンみたいのつけたオバ様たちが
「アンケートお願いしますー!」
とほぼほぼシカトされているアレだ
わたしは見つけるなり一直線に
オバ様に近寄る
見た目が派手目なせいか
自分から行かないと声かけてもらえない悲しい
みんな怪しい勧誘だと思ってるんだろう
見えないフリして過ぎ去るけれど
あれは素晴らしいのだよ!
アンケート答えるとなると
ビルの一室に連れていかれる。
きっとはじめての人は怖いでしょう
でも大丈夫!
新商品のお酒や洗剤のパッケージ
またはCMを見てひたすら感想を書くだけ。
ラッキーな日はビールの試飲とかもある
(ちょっと味がまだ分からないとか言い訳して
おかわりすることも出来るのだ)
書くだけ。といいながらこれがまた面白い
「良かった」とか「インパクトがある」
などと適当に書くことが許されないのだ。
仕切りのついた机と椅子に案内され
何枚か色んなパターンで質問事項があり
1枚終わると手を挙げオバ様を呼ぶ
するとその場でチェックがはいる
「○○って書かれてますが、これは○○のどんな所をどんな風に思われたのですか?」
出来るだけ事細かに書かなければいけない。
似たような質問が続くと答えがブレないようにしないと
すぐにツッコミがはいる
国語の授業を受けてる気分になって
あの忌々しい学生時代を思い出し
でもわたしはいま大人なのだ!どうだ!
と、情緒不安定になる。
アンケート慣れしているわたしは
驚異的なスピードでこなしていけるようになった
自分より先に居る人たちをごぼう抜きする快感
ただ、たまに期間あくと腕が鈍り時間がかかる
やっぱ何事もコツコツと続けることが大事ね…と反省する
だいたい10分から15分くらいで終わる。
すると何という事でしょう!!!
報酬に図書カードが貰えるのです!!!
(場所によっては食事券もある)
貰った図書カードを握りしめて
意気揚々と本屋さんへ向かう
スマホのメモにある欲しい本リストから吟味する
今回の戦利品。
1ページずつゆっくり過ぎたページが増えると
なんだかもったいなくて、でも先が読みたくて
いじらしいったら。
本を買うときは是非とも
ゼッケンオバ様をとっ捕まえてみて下さい。
それが勧誘とかだったら…うん…それはごめん